ROLEX エクスプローラー1を購入した話
30も半ばを迎えて、10代のときから欲しいと思っていた時計を購入した話。
若者は時計や車に興味がないと言われて久しい時代ですが、
私は10代の頃から良い車と時計が欲しいと思っていました。
恐らく、金も無いのに外車や高級舶来時計が好きな父の影響を受けているのでしょう。
とはいえ、もちろん先立つ物がないとドチラも手に入れられません。
裕福ではない学生時代を過ごした自分には、高級時計に手を出す余裕は無かった。。。
その後、大学を無事に卒業して就職した最初の冬、初めて大きなお金を得た。
そう、ボーナスである。
気が大きくなった同期はロレックスを買うぞ!と意気込んでいた。
一緒に時計屋に行こう!と連れ立って、色んな時計屋を回ったが、
結局、その時は二人とも最後の一歩が踏み切れずに買わずに終わった。
しかし、同期はその後に発表された新型デイトサブを60万円ほどで購入していた。
私は彼を羨ましく思ったが、私にはロレックスの購入に踏み切れない理由があった。
それは、私が管理部門の人間で、あまり社内で悪目立ちしたくなかったからだ。
非常にしょうもない話だが、社内で花形ポジションの新人がロレックスを付けるのと、
コストセンターの新人風情が身につけるのでは見られ方が全く異なる。
仕方なくではないが、私はセイコーブライツのソーラー電波時計を購入した。
当時8万円ほどの品で、価格の割に出来の良い時計だと思うし、今も愛用している。
しかし、この時計では特別な、ウキウキするような感覚は得られなかった。
その後、だんだんと貯金も増えて、ROLEXを購入しても良いかな?と思うたびに、
値上がりした価格を見てビックリ→考え直すを繰り返すうちに10年以上が経った。
しかし、私も30半ばで役職も付いた。転勤や大きなプロジェクトも経験した。
誰かにトヤカク言われる筋合いもないかと、自分なりに気持ちの整理も付いた。
さぁ、じゃあ、一体どんな時計を買おうかな?
真っ先に思い浮かんだのは、やっぱり学生の時から欲しかったエク1だった。
そうと決まれば、まずは、価格とモデルの調査。
自分が欲しかった36mmの14270や114270というモデルは既に生産が終了し、
現在、新品で手に入るのは39mmに大型化された214270の後期モデルのようだ。
しかし、正規店で手に入れるのは非常に難しく、プレミア価格がついているそうだ。
定価が68万円に対して、並行店では90万円近い値札が付いている・・・。
さすがに、90万円は予算オーバーであったことと、自分の腕周りが細いことから、
36mmの114270の中古を中心に物色することにした。だいだい60万円程度のようだ。
その中でも、出来れば後期のルーレット刻印有り、保証書有りを希望したが、
そうなると現行モデルの正規店定価を超える70万円が相場ということが分かった。
うーむ、新品が68万円なのに、中古に70万円も出すのはちょっとなぁと、
結局また購入を見送るような気持ちが大きくなっていった。
そんなある日、百貨店をぶらついているとロレックスの正規店が目に止まった。
世はコロナによる緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだ人がまばらな日曜日。
サンダルで入店して良いものか?と悩んだが、駄目元で聞いてみるかと入店を決意。
「あの、エクスプローラーワンの在庫って・・・無いですよね?」
「ございます。ご希望でしたらお出し出来ますが?」
「えっ!はいっ!」
もう、この瞬間に買うことを決めていました。
その後、購入制限ルールの承諾と支払いを経て、無事にゲットできました!
ロレックスでは人気のプロフェッショナルモデルは転売対策で購入制限されており、
私はこれから1年間、人気モデルを購入できず、なんとエクワンは5年間です。
まぁ、そんなにホイホイとロレックスなんて買えないので、庶民には問題ありません。
2020年7月から保証書の形式も変わったようで、私は新たしい保証書をもらいました。
何だかちょっと嬉しい。
あーだこーだと悩みに悩んだくせに、最後は運と勢いで決まってしまいました。
少し自分の腕には大きいかな?と感じることもありますが、大満足です。
36mmのモデルも素晴らしいですが、39mmモデルには全体的に高級感があります。
特に、ブレスの高級感については完全に39mmモデルが勝っていると感じます。
会社にはじめてつけていった日はドキドキしましたが、もう慣れました。
本当に眺めているだけで嬉しくなるので、良い買い物をしたと思います。
出張の際も、ついつい新幹線のなかでジーッと見てしまいますね。
これからガンガン使って傷だらけになると思いますが、
一緒に年をとっていこうと思います。
追記:
なんと、2021年の新作発表で39mmの販売が終了!
新ギャラの39mmという事で、はからずも貴重な品となりました。
しかし、まさか本当に36mmに戻るとは思いませんでしたねぇ。
発表された瞬間の盛り上がりたるや、すごいものでした。
そしてなんと、2021年8月1日に、またもや価格改定・・・。
ついに定価で70万円を突破しました。
36mmも欲しいんだけどなぁ・・・。